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zoom RSS 性同一性障害を扱った韓国コメディ映画 『パパは女の人が好き』

<<   作成日時 : 2010/06/03 21:42   >>

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画像 性同一性障害を扱った韓国のコメディ映画。イ・ナヨンが性転換したパパを演じている。

 ソン・ジヒョン(イ・ナヨン)は女流写真家。現在は主に映画のスティル・フォトグラファーとして生計を立てている。そんな彼女に心を寄せているのが特殊扮装担当のジュンソ(キム・ジソク)。何とか彼女を口説き落としてつきあい始めてようやく一年がそろそろ経とうとしている。ジュンソはその1周年にプロポーズのイヴェントを企画しているのだが、なぜか彼女はそんなジュンソの気持ちを知ってか知らずか、はぐらかすような態度ばかり取る。
 それもその筈、実はジヒョンは元男性だったのだ。ジヒョンはジュンソが彼女が元男性だと知れば離れていくだろうとおそれて、ジュンソとデートを続けながらも明確な態度を取ることを避けてきたのだ。
 そんなソン・ジヒョンのアパートにある日突然少年ユビン(キム・ヒス)が訪ねてきた。ユビンは長らく母子家庭に育ち、今は母親ボヨンと最近結婚した母親の相手ミンギュと暮らしている。だが彼は本当の父親を捜そうと、母親の携帯電話から本当の父親の住所を突き止め、父母が出張で不在になる日を狙ってそのアパートへやってきたのだ。ジヒョンは確かに性転換前にボヨンと交渉があったが、彼女が妊娠していたことを知らないまま別れ、性転換していたのであった。
 自分に息子がいた事実を知り衝撃を受けるジヒョン。と同時にわざわざ父親を探しに来たユビンに、自分が父親であることを教えてやりたいが女性の姿のまま、「パパです」とは言えない... 悩んだ彼女は自分が性転換した事実を伏せながらジュンソに男装の特殊メークを頼み、ユビンに父親としての姿を見せてやることを決意する...

 女性に性転換した元男性に息子が訪ねて来るという奇抜なアイディア。笑いとユーモアに溢れながらも、決して興味本位で性同一障碍を扱うのでも、また逆に妙に深刻ぶるのでもない。さりげなく性同一障碍者の苦悩を描いたり、性同一障碍に対する差別意識の是正を訴えている点で、好感度の持てる作りとなっている。また、性的マイノリティを描く作品ではとかく家族が抜け落ちていたり、あるいは「正常」な性的趣向を肯定しがちな家族を否定的に描く傾向にあるが、本作品ではジヒョンやジュンソを取り巻く家族を描いている点でも評価したい。
 単純に娯楽作として見て笑っても良いが、観客にもそのもう一歩先を考えるきっかけになることを願いたい作品。

 但し韓国では興行成績はあまり良くなかったようだ。深刻な題材をユーモラスに扱うための寓話的な作風が、リアリティがない、幼稚と取られたようである。たしかにイ・ナヨンのパパ姿はリアルとは言い難い側面はあるが、その辺はお約束と取れるかどうかが本作品を受容できるかどうかの境目になりそうだ。むしろ日本の方が素直に見てもらえる作品のような気がする。

 なお、本作に出ているイ・ナヨンを見て、彼女はかつての夏目雅子に何だか雰囲気が似てきたように思えた。

 本作は今夏、韓流シネマフェスティバル2010に於いて国内上映される予定のようだ。

 イ・ガンジェ監督は本作がデビュー作。MSNコリアの記事によれば(http://enter.msn.co.kr/mvholic/magazine/magazine_face.html?_Category=5&article_id=22380&contcode=020301)、当初映画演出を志望するも、大学は受験に失敗して国文科に進学、卒業後短編映画『新都市人』の製作現場に足を踏み入れる機会があり、それを契機にハンギョレ映画学校に入り直す。
 そして、『私の男のロマンス』(2004)の演出部等の現場経験を経て、本作品を初監督することになったようだ。

原題『아빠가 여자를 좋아해』英題『Lady Daddy』 監督:이광재
2009年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:KD Media 画面: NTSC/16:9(1:2.35) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編: 113分 リージョン3
字幕: 韓/英(On/Off可) 片面二層 2010年 4月発行 希望価格W25300  

韓流シネマフェスティバル2010公式ページ
http://www.cinemart.co.jp/hanfes2010/

▼2012.11国内盤DVD発売(発売元SPO)

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