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zoom RSS 韓国人もチャンバラ映画を撮ってみたかった...『サウラビ』

<<   作成日時 : 2010/05/08 07:38   >>

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画像 韓国製チャンバラ映画(韓国の時代劇という意味ではなく、文字通りの意味で)という異色作であるが、単に異色作で留まってしまっているのが残念な作品。

 百済滅亡後450年、百済滅亡の際、日本に亡命してきた百済武士(サウラビ)の子孫が日本の片隅、細川地方、ナンコ村(勿論フィクションの土地)で百済の伝統を守って暮らしてきた。この村のキム・ジオ(チェ・ジェソン)とコ・ウド(イ・サンフン)は長老の指導の下、祖国の剣術の修練に励むと共に、2つに折れてしまった伝統の神剣の復元製作を試みていたが、失敗が続いていた。
 ある日、ウドの目の前に神秘的でありながらも哀しみを秘めた日本人女性おさめ(梅宮万紗子)が現れ、二人は愛し合う様になる。だがおさめは領主の側近の娘。父親によって領主(榎木孝明)と強制的に婚約させられていたのであった。おさめは領主との結婚式の前日、姿をくらます。領主はおさめの姿を求めてナンコ村まで探しに来、ついにおさめとウドとの関係をつきとめる。領主は、村の長老の命を担保に、ウドとのおさめを掛けた決闘を提案する...

 映画の台詞の大半が日本語。しかも映画の80%は日本ロケで、時代考証やセット制作で東映京都が協力した様だ。ロケのかなりの部分は大分県竹田市で撮られた模様。ただ百済滅亡後400年か450年という設定なのだが、全体のイメージとしてはどうも16世紀あたりの戦国時代。百済滅亡は7世紀なので、その400年後なら平安時代後期の筈だが... ううーむと唸ってしまう。そもそも移住してきて400年間も韓国語を守り続ける、ということ自体あり得ない... と言ってはおしまいか。ストーリー自体もちょっと単純で、また神剣云々というエピソードもあまり生かされていない。
 ただ、日本人俳優もきちんと使い、それまで良くあった怪しい日本語を操る日本人役も出てこず、ともかく(映画として面白いかどうかは別として)韓国資本で一応ちゃんとしたチャンバラ映画が作れました、という点では意義深いと言える。

 因みに本作品の監督、ムン・ジョングムはCine21, KMDBのデータベースや、DVDのライナーノートによると、1958年慶尚北道、蔚珍生まれ。1977年香港でブルース・リーと仕事をしていたキム・シンギョン監督にスカウトされアクション映画に出演することで映画界に入り、しばらく香港映画界でアクション俳優として活躍。韓国にも武侠アクション映画を定着させようと決心して帰国し監督として撮った映画が、1990年『無』。さらに1992年『新婚旅行特攻隊』というコメディ映画まで撮っている。さらに1996年『忠武路ドンキホーテ』の製作&出演。だがあくまで彼の関心は武侠アクション映画で、7年間の制作準備期間と40億ウォンの制作費で本作を撮ったものの、韓国では大きな注目を集められなかった1)。その後、韓国での映画製作、出演はないようだ。

 筆者の手持ちのDVDは韓国盤だが韓国では既に廃盤となっている。しかしなんと本作品日本盤DVDが出ている... ううーむ。

1) KMDB ムン・ジョングム
http://www.kmdb.or.kr/actor/mm_basic.asp?person_id=00006512

原題『싸울아비』 英題『Saulabi』 監督:문종금
2002年 韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・発売:Infinity Entertainment 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1 韓国語 本編: 99分
リージョンALL 字幕: 英/韓(On/Off可) 片面二層 発行年2002年7月 希望価格 W

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