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zoom RSS 母親に捨てられた子供の痛みが伝わってくる映画 『木のない山』

<<   作成日時 : 2010/04/09 08:13   >>

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画像 キム・ソヨン監督の長編第2作。本作の方は昨年東京フィルメックスで国内上映され、審査員特別賞を受賞している。母親に捨てられた二人の子供の心の漂流を描く。

 ジン(キム・ヒヨン)は小学生、ビン(キム・ソンヒ)は未就学児のソウルに住む姉妹。父親は出奔したらしく、母親(イ・ソア)が働いて育てている。ビンは3時まで同じ団地の誰かの家に預けられ、ジンは毎日3時にビンを迎えに行き家に連れて帰らなければならない。遊び盛りのジンにとっては毎日その責任を負わされるのは大きな精神的負担だ。友達と遊んで対迎えに行くのが遅くなると、預け先に文句を言われ、母親は優しいけれども「よい子」でいられることを強いられ、精神年齢以上に大人でいることを強いられる。そのせいか、未だに度々おねしょをしている。
 だが、ある日学校から帰ると、いきなり引っ越し準備をしている。そして母親方突然父方の叔母(キム・ミヒャン)の家に行こうと言われる。「母さん、学校は?」と聞くジンに、「母さんが、先生に全て話をつけておいた」と答える母親。
 そしていきなり慶尚道の叔母の家に。叔母の家に数日いると、再び母親が「父親を探しに行く」と言い出し、叔母の家で待っているように子どもたちに言い渡す。「嫌だ。私も一緒に行く」というジン。だが、母親は豚の貯金箱を渡し、叔母さんの言うことを聞けばお小遣いをくれるから、貯金箱が一杯になったら帰ると言う。こうして子どもたちは叔母の家に置き去りにされてしまった。
 叔母は商売で忙しく、子どもたちの面倒は行き届かない。時に酒に酔って子供の食事の準備を忘れてしまうことも。学校にも行かず二人で手を取り合って生きる日々。ある日、思いあまって通りがかりの人に頼んで母親に電話して貰うと、連絡が付かないと言われる。やがて叔母から母親から手紙が来たと言われ、もう育てられないから、実家の祖父母の家に行くようにと言付かったと言われる。
 そして、いきなり祖父母の家に連れて行かれるが、祖父からはそんな話は聞いていない、連れて帰れとの反応... 誰からも責任持って見てもらえず、二人手を取って漂流するジンとビン...

 今回は舞台を韓国に移しているが、前作『彷徨する日々』と同様、精神的に漂流する人々を描いた作品。クローズアップを多用し、ドキュメンタリーの様に子どもたちの日常の心理状況をじっくり追いかけていくという手法は変わらない。クローズアップが追い詰められていくジンの心理を強調する効果もある。置き去りにされていく子どもたちの痛みがそのまま伝わってくるような作品。撮影監督は前作のサラ・レヴィに代りアン・ミサワ。
 テーマ的には是枝裕和監督の『誰も知らない』に近いかも知れないが、味わいとしてはイ・チャンドン監督の『密陽(シークレット・サンシャイン)』の子供版という感じを持った。

原題『나무 없는 산』英題『Treeless Mountain』監督: 김소영
2008年 アメリカ=韓国映画

DVD(韓国盤)情報
発行・販売:テギョンDVD 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1/2 韓国語 本編: 89分 リージョン3
字幕: 英/韓(On/Off可) 片面二層 2010 年 2月発行 希望価格W17600
※韓国盤以外に米国盤およびタイ盤あり (米国盤は下参照)

キム・ソヨン監督『彷徨の日々』
http://yohnishi.at.webry.info/201003/article_20.html


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