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zoom RSS もし宮廷画家が女性だったら...韓国映画『美人図』

<<   作成日時 : 2009/04/29 09:28   >>

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画像 2008年秋韓国の映画ボックスオフィス1位を占めた映画。18世紀朝鮮に実在した宮廷画家シン・ユンボクが仮に女性だったら...という仮定に基づいて製作された映画。シン・ユンボクは朝鮮の歴史上(現存する限り)初めてエロティシズムを絵に描いた画家として有名なようだ。いわば韓国版歌麿といったところか。韓国では情交シーンが強調して宣伝された様だが、娯楽映画としての出来自体も悪くない。

 宮廷画家の家に生まれた女の子シン・ユンジョンは幼い頃から絵が書くのが大好き。しかし、家では絵を描くのは男子に限られていたため、密かに兄のユンボクの代わりに絵を描いていた。その絵が評判になり宮中の高官の前で絵を披露する羽目となった兄ユンボクは皆の前で上手く描くことが出来ず、その責任を感じて自殺してしまった。シン家では家計を絶やさないためにユンジョンをユンボク(男の子)と偽って、彼女を当代第一の宮廷画家キム・ホンド(キム・ヨンホ)に弟子入りさせる。
 それから10年。すっかり大人になったユンボク(キム・ミンソン)は自由闊達に自分の筆の赴くまま絵を描き始めるようになるが、時にエロティックな題材を扱った「彼」の絵はふしだらで低俗だとの批判も受ける様になる。そんなある日、ユンボクはたまたま出逢った鏡職人カンム(キム・ナムギル)の苦境を自分の画才で救う。そのことに恩義を感じたカンムはユンボクに付き従う様になるのだが、ユンボクが川を落ちたのを救った時に「彼」が実は女であるとことに気付く。以来二人はお互いを男と女と意識し合う様になるのだが...

 という訳で女であるユンボクを巡るカンムと師匠のホンドの三角関係、それにホンドに思いを寄せる技生ソルファ(チュ・ジャヒョン)との、時代の制約を受けた切ない愛憎関係を描き出す。ロケには安東の屏山書院が使われ、美しく再現された朝鮮朝の建物を背景に4人の愛憎が巧みに展開され、飽きさせない。

 但し、歴史的事実であるのはシン・ユンボクと師匠のキム・ホンドが18世紀にいたということ、そして映画で提示されるシン・ユンボクの絵までであり、歴史的事実としてはシン・ユンボクはあくまでも男性である。但しシン・ユンボクの絵が繊細で女性的情感を巧みに表現していることから、監督のチョン・ユンスがもしシン・ユンボクが女性であったら...師匠との関係もどうなるだろうか...と想像してこの映画の構想が始まったという。従って映画の中で描かれる全てのエピソード・物語はフィクションである。監督前作の『食客』同様、時代考証は期待すべきではない。

 監督のチョン・ユンス(전윤수)は2001年『ベサメムーチョ』で長編デビュー。さらに2005年、日本の『世界の中心で愛をさけぶ』の韓国版リメーク作『波浪注意報(邦題: 僕の、世界の中心は、君だ)』、2007年『食客』を経て、本作が長編第4作目。さらに本年度『食客2』の公開が予定されている様だ。なお、日本語表記で同名となる『イエスタデイ』『今愛している人と暮らしていますか』等の정윤수監督とは別人。

 本作品は国内公開が予定されているらしいが、いわゆる韓流スターの出演はないので苦戦は必至だろう。

原題『미인도』 英題『Miindo / Portrait of A Beauty』監督:전윤수
2008年 韓国映画

DVD(韓国版)情報
販売: Planis Entertainment 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1/DTS 韓国語 本編: 108分
リージョン3 字幕: 韓/英 片面ニ層(特典盤含む2枚組) 2009年3月発行 希望価格W27500

『美人図』、国内で9月にシネマートにて公開
http://www.cinemart.co.jp/news/cinema/20100623_5633.html

「映画「美人図」 日本・タイ・シンガポールと輸出契約」中央日報日本語版 2008.11.25
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=107795&servcode=700&sectcode=730

「映画「美人図」と 「アンティーク」、興業成績好調で話題」中央日報日本語版 2008.11.17
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=107372&servcode=700&sectcode=730

チョン・ユンス監督前作 映画『食客』紹介ページ
http://yohnishi.at.webry.info/200803/article_15.html

他の韓国映画に関する記事
http://yohnishi.at.webry.info/theme/fc194a0a1f.html

『美人図』国内公式サイト
http://www.bijinzu.com/

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