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zoom RSS ハン・ヒョジュ主演の愛すべき小品映画 『走れ自転車』 -韓国映画-

<<   作成日時 : 2009/01/03 01:47   >>

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画像 2008年夏に韓国で公開された韓国映画。壮大なドラマや凝ったプロットで見せる様な映画でもメロドラマでもなく、日常的な家族の問題や恋愛(といってもメロにならない)を通して青春期(20歳)の女性の精神的成長を描く映画。感覚的には韓国映画というよりは、例えば山下敦弘監督の『天然コケッコー』のような日本映画の感覚にかなり近い、愛すべき小品。

 大学新入生のハジョン(ハン・ヒョジュ)は、大学の近くに引っ越してきた日、たまたまであった青年スユク(イ・ヨンフン)に興味を持った。彼は大学前の古本屋でバイトする青年だった。彼女は大学の友人シンヨンのコーチの元、彼へ自分の気持ちを伝える作戦を考え始めた。彼に関心を持って貰うために、本を売りに行ったり、またその本を買い戻してみたり...さらにスユクが自転車で古本屋に通っているのを知り、彼に自転車の乗り方を習ってみたりするうちに、段々二人の気持ちが近づいていった。

 その一方でハジョンは家庭にも小さな問題を抱えていた。父は何度も事業に手を出しては失敗。母は作家だったがアルコール中毒のため早く亡くなり、そんな家族に嫌気の差した兄は家を出、まだ高校一年生の弟もそんな家族を嫌って高校を卒業したら家を出ると宣言、勉強にも身が入らない。ハジョン自身もかつてはアル中だった母を恥ずかしく思い、また母をそのように追い込んだ父に対して複雑な感情を抱いていた。彼女のスユクへの接近は、そんな家族への反発の表れでもあったのだ。

 しかし、スユクには入院中の彼女がいた。スユクは元々海外あちらこちらを旅行するのが趣味だった。しかし、彼女は彼と世界旅行中に些細なことで彼と喧嘩し、それが原因で事故に遭い植物人間状態になっており、彼はそれに強く負い目を感じていた。そのためスユクはハジョンと気持ちが通い合いながらも、決定的な恋人関係になれない。それに対しもどかしい思いを抱くハジョンだったが...

 この映画では恋愛関係も核心的な話題の一つとして描かれるのだが、しかしメロ映画ではなく、あくまでその主題は、上に述べた様に家族関係や恋愛関係を通したハジョンの人間的成長である。日本映画では女の子たちの人間的成長を描いた映画というのは珍しくないが、韓国映画では男の子の成長を描いた映画はあっても女の子のそれは少ない様だ。その数少ない例としてはチョン・ジェウン監督の『子猫をお願い』があげられるが、本作品も、韓国映画における新感覚映画と言うことができるだろう。

 決して大作映画ではなく、時間も短く(88分)、おそらく製作費も少ないであろう小品ではあるが、前向きなエンディングと併せて愛すべき小品と言うべき作品。

 主演のハン・ヒョジュはユン・ソクホ演出のTVドラマ「春のワルツ」で抜擢された女優。映画では日本でも公開された『アドリブナイト』に出演しているが、『アドリブナイト』に引き続きとても魅力的な姿を本作品で見せている。彼女はTVドラマよりもこのようなインディーズ映画で魅力を発揮する女優の様である。スユク役に『後悔しない』のイ・ヨンフン。ハジョンのお父さん役は、日本映画学校留学経験があり、最近日本語の台詞のある役の続くキム・ウンス。『ロスト・メモリーズ』等数々の映画のバイプレイヤーとしておなじみであろう。

 なお、韓国版DVDの画質は、やはりART Serviceから出ている『待ちくたびれて』とほぼ同じ。標準的な画質には達しているが、韓国映画のDVDとしてはベストクオリティではなく1段落ちる感じ。最近のART ServiceのDVDはテレシネにちょっと手を抜いている様な気がする。

原題『달려라 자전거』監督:임성운
2008年韓国映画

DVD(韓国版)情報
販売: ART Service 画面: NTSC/16:9(1:1.85) 音声: Dolby5.1/2 韓国語 本編: 88分
リージョン3 字幕: 韓/英 片面一層 2008年12月発行 希望価格W25000



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